「アコースティックイメージング研究会」は,日本音響学会において「音でみる」「音をみる」ことをテーマとし,領域横断的な活動を実践する研究会でした.当研究会は,1998年(平成10年)に,日本音響学会の時限研究会である調査研究委員会として設置され,2008年(平成20年)から約15年間, 日本音響学会アコースティックイメージング研究委員会として活動してきました.各年度において5回の研究会を基本とし,日本音響学会の春秋の研究発表会においても,セッションのプログラム編成,スペシャルセッションの企画などを行い, イメージングを旗印に超音波,電気音響,建築音響,騒音・振動など様々な分野との領域の枠を超えた交流を通して,分野融合,新分野開拓を推進してまいりました.発足当初は様々な分野からの講演が多く集まり活況を呈しておりましたが,コンピュータの性能向上に伴い様々なイメージング手法が一般的に用いられるようになったことから,近年は講演件数の減少,テーマの固定化,スタッフの人材不足といった研究会活動の低迷が見られるようになってきました.
そのため, 領域横断の研究会としての一定の役割を終えつつあるのではないかとの意見も幹事団から出ましたが,IEEEの超音波シンポジウムを見ると,アコースティックイメージングにはまだ一定の需要はあると思われます.そこで,研究会としては,2024年3月末(2023年度末)をもって廃止とさせていただき,新たにアコースティックイメージング調査研究委員会を設置することになりました.
今後,調査研究委員会としては以下のような運営形態を想定しています.