Acoustic Imaging 研究会 委員長より(令和6年3月)

 「アコースティックイメージング研究会」は,日本音響学会において「音でみる」「音をみる」ことをテーマとし,領域横断的な活動を実践する研究会です.当研究会は,1998年(平成10年)に,日本音響学会の時限研究会である調査研究委員会として設置され,2008年(平成20年)から約15年間, 日本音響学会アコースティックイメージング研究委員会として活動してきました.各年度において5回の研究会を基本とし,日本音響学会の春秋の研究発表会においても,セッションのプログラム編成,スペシャルセッションの企画などを行い, イメージングを旗印に超音波、電気音響、建築音響、騒音・振動など様々な分野との領域の枠を超えた交流を通して、分野融合、新分野開拓を推進してまいりました.発足当初は様々な分野からの講演が多く集まり活況を呈しておりましたが、コンピュータの性能向上に伴い様々なイメージング手法が一般的に用いられるようになったことから、近年は講演件数の減少、テーマの固定化、スタッフの人材不足といった研究会活動の低迷が見られるようになってきました.

 そのため, 領域横断の研究会としての一定の役割を終えつつあるのではないかとの意見も幹事団から出ましたが,IEEEの超音波シンポジウムを見ると,アコースティックイメージングにはまだ一定の需要はあると思われます.そこで,研究会としては,2024年3月末(2023年度末)をもって休会とさせていただき,可能であれば調査研究委員会への移行を目指すことになりました。

 なお、今後は、以下のような運営形態を想定しています.

  1. 現在年5回実施している研究会は休止いたします。
  2. 年2回の研究発表会の独自セッション(独立会場)は開催せず、超音波あるいは電気音響に該当セッション新設を依頼することになります。ただし、スペシャルセッションは必要に応じて不定期に開催する予定です。
  3. 会員サービスとしては、会費の徴収はストップし、現在の研究会HPは音響学会サーバに移行、過去の発表資料は音響学会員に限り原則無料公開とします。
    (研究会が共催の場合には共催の研究会のHPにリンクを張る予定です)
以上.

アコースティックイメージング研究会 委員長 杉本 恒美 (2023委員長)